緑内障マイクロデバイス iStent®は、原発開放隅角緑内障患者の眼圧(IOP)を下降させるためのデバイスです。このデバイスを使用する主なメリットは組織への最小限の侵襲で、白内障手術と同時に手術を行うことができ、眼圧の下降と緑内障治療薬数の低減することができます。iStent®は、生来の生理学的流出経路による房水流出を改善するようにデザインされています。本デバイスが線維柱帯にインプラントされると、インプラントされた部分を内部から広げて、房水が前房からシュレム管中に流れるようになります。線維柱帯を生理的に温存することで、自然な上強膜静脈圧である8~11 mm Hg辺りの眼圧を維持し、低眼圧のリスクを最小限に抑えることができます。手術部位の回復の期間が短く、早期に通常の生活に戻ることができます。臨床試験の結果では眼圧の下降と緑内障治療薬数の低減が示されています。