眼科受診が必要な症状とは
「疲れ目かな」と思う症状の中にも、白内障・緑内障・網膜の病気・角膜の炎症・涙道の異常など、早めの確認が大切な病気が隠れていることがあります。
眼科受診を考えたほうがよいサイン
目の症状は、痛みが強いものだけが危険とは限りません。緑内障のように、かなり進むまで自覚しにくい病気もあります。反対に、急に起こった症状は、網膜や視神経など「見える力」に関わる部分の異常が関係していることがあります。
!早めの受診をおすすめする症状
- 急に見えにくくなった
- 片眼だけかすむ・暗い・見えにくい
- 物がゆがんで見える、中心が見えにくい
- 視野の一部が欠けている、カーテンがかかったように見える
- 黒い点や糸くずのようなものが急に増えた
- 光が走る、稲妻のように見える
- 強い目の痛み、頭痛、吐き気を伴う
✓数日続くなら確認したい症状
- 目の充血が続く
- 目やにが多い、まぶたが腫れる
- まぶしい、光の周りに輪が見える
- 涙があふれて止まりにくい
- 文字が読みづらい、ピントが合いにくい
- コンタクトレンズ使用中の痛みや異物感
- 疲れ目が長引き、日常生活に支障がある
片片眼ずつ確認することが大切
両目で見ていると、片方の目の異常に気づきにくいことがあります。テレビの字幕、スマートフォンの文字、カレンダーの線などを、右目・左目で交互に見比べてみてください。
急な症状は、自己判断で様子を見すぎないでください
急な視力低下、視野欠損、強い痛み、飛蚊症の急な増加、光視症は、網膜裂孔・網膜剥離・急性緑内障発作・角膜の重い炎症など、早期対応が重要な病気が関係することがあります。症状が強い、短時間で悪化する、片眼だけに起きている場合は、できるだけ早く眼科へご相談ください。
見えにくさ・かすみ・ゆがみ
「見えにくい」といっても、原因は一つではありません。水晶体、角膜、網膜、視神経、涙の状態など、どこに原因があるかで治療方針が変わります。
霧かすむ・白っぽく見える
白内障、ドライアイ、角膜の傷や炎症、眼鏡度数の変化などで起こることがあります。白内障では、進行に伴って視力低下、まぶしさ、だぶって見える症状が出ることがあります。
- 明るい場所でまぶしく、見えにくい
- 夜間のライトがにじむ
- 眼鏡を変えてもすっきり見えない
- 片眼で見ても二重に見える
歪ゆがんで見える
直線が波打つ、文字の一部が欠ける、中心が暗いといった症状は、網膜の中心である黄斑の病気が関係することがあります。黄斑上膜、黄斑円孔、加齢黄斑変性、網膜のむくみなどでは、OCT検査で網膜の断面を詳しく確認します。
- カレンダーの線が曲がって見える
- 文字の一部が抜けて読みにくい
- 顔の中心が見えにくい
- 左右の目で大きさが違って見える
| 急に見えにくい | 網膜、視神経、血流の問題などが関係することがあります。突然の変化は早めに検査が必要です。 |
|---|---|
| 徐々にかすむ | 白内障、ドライアイ、屈折異常、角膜の状態などを確認します。 |
| ゆがむ・中心が暗い | 黄斑上膜、加齢黄斑変性、黄斑円孔、網膜浮腫など、網膜の中心部の病気を調べます。 |
| 視野が狭い | 緑内障など視神経の病気では、自覚しにくいまま進行することがあります。視野検査が重要です。 |
飛蚊症・光が走る・視野の異常
飛蚊症は、黒い点、糸くず、虫のような影が動いて見える症状です。年齢変化でも起こりますが、急に増えた場合や光が走る症状を伴う場合は、網膜:モノを見るための神経 に異常がないか確認が必要です。
網急に増えた飛蚊症
硝子体が網膜を引っ張ることで、網膜裂孔や網膜剥離につながることがあります。特に次の症状がある場合は、早めの眼底検査が大切です。
- 黒い点や糸くずが急に増えた
- 光がピカッと走る
- 視野の端が暗い、影が広がる
- カーテンがかかったように見える
- 強度近視がある、目をぶつけたあとに起きた
視視野の変化は気づきにくい
緑内障では、見える範囲がゆっくり欠けていくことがあります。片方の目や脳が見えにくい部分を補うため、初期から中期では自覚しにくいこともあります。
- 階段や段差が見えにくい
- 人や物にぶつかりやすい
- 左右どちらかから来る物に気づきにくい
- 視野の一部がぼんやり暗い
網膜を詳しく見るために瞳を広げる目薬を使うことがあります。検査後しばらくまぶしさや見えにくさが続くことがあるため、受診時には公共交通機関や送迎をご検討ください。
目の痛み・充血・涙が止まらない
痛みや充血は、結膜炎のような比較的よくみられる病気だけでなく、角膜:黒目 の傷や炎症、強膜:目の白い部分 の炎症、眼圧上昇などが関係することがあります。
痛目の痛み
ゴロゴロする痛み、ズキズキする痛み、目を動かすと痛いなど、痛み方によって考える病気が変わります。
- 角膜の傷、異物、コンタクトレンズトラブル
- 角膜炎、ぶどう膜炎、強膜炎
- 急な眼圧上昇
- 目の奥や周囲の炎症
赤充血が続く
充血が数日以上続く、痛みやまぶしさを伴う、見えにくい、目やにが多い場合は原因を確認しましょう。ウイルス性結膜炎では、白目の充血、目やに、涙、まぶたの腫れがみられることがあります。
- 片眼だけ強く赤い
- まぶしくて目を開けにくい
- 視力低下を伴う
- コンタクトレンズ使用中に赤くなった
涙涙が止まらない
涙が多い原因は、ドライアイによる刺激、まつ毛や結膜の刺激、涙の通り道である鼻涙管の狭窄・閉塞などがあります。
- いつも涙があふれる
- 片眼だけ涙が出る
- 目やにが増えた
- 目頭を押すと膿のようなものが出る
コンタクトレンズ使用中の痛み・充血は要注意
コンタクトレンズ装用中に痛み、充血、まぶしさ、視力低下がある場合は、角膜感染症などの可能性があります。レンズを外し、保存しているレンズやケースも持参して、早めに眼科で確認することをおすすめします。
有田眼科で行う主な確認・検査
症状だけで病気を決めつけるのではなく、見え方、眼圧、角膜、網膜、視神経、涙道などを総合的に確認します。必要な検査は症状や所見に合わせて選択します。
問診
いつから、どちらの目に、どのような症状があるかを確認します。急な症状か、徐々に進んだ症状かが重要です。
基本検査
視力、眼圧、屈折、細隙灯顕微鏡検査などで、目の表面や水晶体、眼圧の状態を確認します。
眼底・OCT
網膜:モノを見るための神経 や黄斑、視神経の状態を調べます。ゆがみ、飛蚊症、視野異常の評価に役立ちます。
視野・涙道
緑内障が疑われる場合は視野検査を行います。涙が止まらない場合は涙道の通りを確認します。
OCTOCT検査でわかること
OCTは網膜の断面を詳しく見る検査です。黄斑上膜、黄斑円孔、加齢黄斑変性、網膜のむくみ、緑内障による視神経・神経線維の変化などを確認する際に役立ちます。
涙涙道の診療
涙があふれる症状では、目の表面だけでなく、涙の通り道である涙道・鼻涙管の状態を確認します。有田眼科では、鼻涙管閉塞に対する手術にも対応しています。
受診前にメモしておくとよいことはありますか?
症状が始まった日、急に起きたか徐々に起きたか、右目・左目のどちらか、痛みや充血の有無、飛蚊症や光視症の有無、コンタクトレンズ使用の有無、現在使用中の目薬をメモしておくと診療がスムーズです。
目薬を使って様子を見てもよいですか?
軽い乾燥感だけであれば市販の人工涙液で楽になることもあります。ただし、見えにくさ、痛み、強い充血、まぶしさ、急な飛蚊症、片眼だけの症状がある場合は、市販薬で様子を見すぎず眼科で確認しましょう。
症状が治まったら受診しなくてもよいですか?
一時的に症状が軽くなっても、網膜や視神経の病気が隠れていることがあります。特に急な視力低下、視野異常、飛蚊症の急な増加があった場合は、症状の経過を含めてご相談ください。
気になる目の症状は、有田眼科へご相談ください
目の症状は、同じ「かすむ」「赤い」「痛い」でも原因が異なります。有田眼科では、患者さんの症状を丁寧に確認し、必要に応じて眼底検査、OCT検査、視野検査、涙道の検査などを行い、目の状態に合わせた診療を行います。
有田眼科で大切にしていること
- 患者さんが症状を話しやすい雰囲気づくり
- 見え方の不安を、検査結果に基づいてわかりやすく説明
- 網膜・視神経・涙道まで含めて幅広く確認
- 必要な場合は早めの治療や適切な医療機関との連携を検討
受診時にお持ちください
- 健康保険証・医療証
- 現在使用中の眼鏡・コンタクトレンズ
- 使用中の目薬・お薬手帳
- 他院での検査結果や紹介状がある場合はその資料
参考情報
この記事は、患者さんにわかりやすく理解していただくための一般的な説明です。実際の診断や治療方針は、診察と検査結果をもとに判断します。