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お知らせ・医療ガイド

2023.01.16

手術について

当院におけるリラックス無痛白内障手術について

眼科の手術を行う際、多くの病院では意識が鮮明な状態で手術を行うことがほとんどです。意識が鮮明な状態ですので、器具が目の中に入っていく様子などが見えることがあります。また顕微鏡の光が非常に強いため、眩しくて、手術中に目が開けていられない方もいます。特に若い男性ではこの状況に耐えられず、目に力が入ってしまい、手術を行うのが難しい状況になることもあります。多くの病院ではこのような場合でも、鎮静など行わず我慢してもらいながら手術を行うのが一般的です。当院では笑気麻酔もしくは静脈内麻酔を用いて少しぼーっとしながら手術を行うことができるように配慮を行っております。

目の手術などに対する不安や恐怖心を和らげ、リラックスした状態で安心して治療を受けられるようにする方法が「鎮静法」です。鎮静法には笑気麻酔と静脈内麻酔の二つがあります。

笑気吸入鎮静法(笑気麻酔)

笑気吸入鎮静法(笑気麻酔)とは、無味、無臭の亜酸化窒素という笑気ガスを吸引することによって、不安や恐怖心が薄れた状態でリラックスして治療を受けていただける麻酔法です。笑気ガスを鼻から吸引することで不安や恐怖心などを軽減させますが、吸引中に意識がなくなることはありません。治療中は笑気ガスを吸引し続けて、ボンヤリした状態となります。治療が終わると数分で笑気ガスが身体の外へ排出されます。その後は体の機能はふだんと変わらず、仕事や車の運転もできます。笑気吸入鎮静法は、お子様や体の弱い方にも有効です。

安全性

 

笑気が麻酔薬として広く用いられているのは、適度な鎮静作用と比較的強い鎮痛作用を持ち、効果の発現と消失が速やかです。
鎮静法はこれらの優れた特徴を持つ笑気を高濃度の酸素とともに吸入する極めて安全性の高い方法です。

 

静脈内鎮静法

点滴によって腕の静脈から鎮静薬を注入することによって、笑気麻酔よりも比較的しっかりと鎮静を行うことができます。静脈内注射の効き具合はかなり個人差がありますので、鎮静剤の効き具合に応じて薬剤の量を調整していきます。ただ、完全に意識がなくなってなくなってしまうと白内障手術を行っている際 急に動いてしまう可能性がありますので、僅かながら意識がある状態というが理想的です。笑気麻酔よりも鎮静効果が強いため、当院では主にこちらの鎮静方法をオススメしております。

こんな方におすすめ

  • とにかく手術が怖くて、手術に踏み切れない方
  • 眠っている間に手術を終わらせたい方
  • 手術中に器具が見えるのが怖いかた
  • 認知症や光線過敏症、先端恐怖症や閉所恐怖症のある方
通常白内障手術においては、認知症や閉所恐怖症、先端恐怖症などがない限りは鎮静行うことは保険診療として認めておりません。多くの病院は鎮静を行わずに白内障手術を行うことが一般的ですが、手術に対する不安や恐怖心で手術ができないようなことがあってはいけませんので、当院では無償でこれらの鎮静を行うようにしております。手術の際、鎮静の御希望があれば遠慮なくおっしゃってください。
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